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日本遺産登録について

祝!日本遺産認定

甲州の匠の源流・御嶽昇仙峡
~水晶の鼓動が導いた信仰と技、そして先進技術へ~

日本遺産登録について

昇仙峡一帯の山地は、水の塊と信じられていた水晶を産出する水源信仰の地であり、地域を流れる荒川上流を訪ねると、悠久の時をかけた浸食により形成された大小の滝や巨石、奇岩に驚かされます。水が作った芸術品ともいえるこの渓谷美は、江戸時代末期に行われた新道開削により奇跡的に出現したものですが、地域の人々の熱意により日本有数の景勝地として磨きあげられてきました。そして、昇仙峡一帯で産出された豊富な水晶とその加工技術は、匠の技として日本一のジュエリー産業の基盤となり、更には人工水晶製造技術へと繋がってスマートフォンなどの電子機器に使用されるなど、過去から現代に至る私たちの生活を支えているのです。

日本遺産「甲州の匠の源流・御嶽昇仙峡」は、当景勝地である昇仙峡の地域一体から水晶が産出されたことから宝飾業の礎となったこと、そこから生み出された水晶振動子など現代の科学技術につながったこと、さらには昇仙峡地域の渓谷・神社・文化財などが評価され認定されました。

当組合が継承する我が国唯一の特殊工芸品甲州水晶細工の歴史とは、今から約千年前景勝地「御岳昇仙峡」の奥地金峰山周辺からの水晶原石の発見に始まります。水晶発見当時は原石のまま置物などに珍重されていました。今からおよそ 200 年前、天保年間 (1930~ 1944) 京都の「玉造」より職人を迎え、鉄板の上に金剛砂をまいて、玉の手磨き方法を習得したのが水晶加工の始まりです。明治後期には手摺加工から足踏み回転式に改良され、更に大正初期の電力加工により飛躍的に進歩し現在に至りました。

昭和 52 年には通商産業大臣指定 ( 伝統的工芸品 ) 産業と認定されています。
自然が生んだ天然貴石の透明感あふれる色合いと輝き。甲州水晶貴石細工は精を極めた彫刻と入念な研磨技術によって、この天然貴石の秀れた味わいに人生の感性を経た「美」を加えているのが特徴です。

日本遺産ポータルサイト

https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/

甲府市

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kanko/nihon-isan.html